東京国立博物館にお納めさせていただく新作屏風の構想に入っています。東博の法隆寺宝物館のエントランスロビーに展示される予定です。法隆寺の時代、すなわち飛鳥時代の色彩はあまり資料が残っていません。それで色々な手を尽くして当時の色を想像しています。
飛鳥時代は遣隋使から多くの文物が日本に渡ってきました。その中で当時世界で有数の大国家だったサーサーン朝ペルシアの影響がとても色濃いことに気が付きました。もう一つ大切なのは、玉虫の厨子の色彩だと奈良国立博物館井上洋一館長から教えていただきました。
並行して六曲一双の白黒の滝に取り掛かりました。これは7月1日から佐川美術館で初公開の予定です。会場の展示空間を考慮し佐川ホールディングス会長である栗和田榮一・佐川美術館館長とご相談しました。私の最近の色彩を使った作品を多く収蔵している美術館ですが、そのさらに先を行く新作としてこの作品に取り掛かっています。半年かかって制作をします。
ニューヨークは大雪なので数日アトリエには行けません。それで自宅で溜まった原稿を書いています。今書いているのは、東京国立近代美術館で3月17日から開催される下村観山展の月刊美術の解説文です。非西洋のモダニズムは明治期にこの観山、そして竹内栖鳳により骨格が作られ、現代の日本画に繋がったと私は考えています。
